富田たく公式WEBサイト

久々のブログ更新です。決してサボってたつもりはなかったのですが、気付くとブログ更新できずに今に至ってしまいました。ということで、９月７日から杉並区議会第３回定例議会がスタートしました。私は今回も初日に一般質問を行いました。

もちろん放射能汚染についての区の対策を取り上げましたので、その内容について概要を報告いたします。

あらためて、３月１１日の震災から半年が経過いたしました。被災された方、大切な家族や友人を無くされた方に心からのお見舞いを申し上げます。

杉並区から震災の復興支援に出来る限りの力を尽くす決意を新たにしております。

また、この杉並区でも原発事故で放出された放射性物質による放射能汚染問題が区民の生活に暗い影を落としております。区の測定では高い線量は出ていないと発表されておりますが、私たち日本共産党杉並区議団の独自調査では、他区では除染の対象としている線量基準を大きく超える放射線量を計測した地点もありました。

こうした事実をもとに、今回の一般質問であらためて区の線量測定の拡大を求めてまいりました。

　　杉並区議会の録画中継はこちら⇒http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/23-03/230907.htm

◆一施設一カ所の測定ではなく、一施設で詳細な測定を！

この間、杉並区は日本共産党杉並区議団の要請や、区民の声に押され区内の放射線量の測定を拡大してまいりました。

前回の６月議会（第二回定例議会）で私が一般質問した際も、区内の東西南北の局所的な測定ではなく全区的な調査拡大を求めました。その時の答弁では、「東西南北の測定で面的な傾向がわかる」としておりましたが、６月末に杉並区の記者会見で７月中に全小中学校、保育園、幼稚園の線量測定を行うことを発表し、８月には公園に拡大、その後、児童館などを行う予定と区は発表しています。

この数百カ所に及ぶ線量測定は、他の自治体と比べても先進的であり、区民のみなさんと共に線量測定拡大の声を区に届けてきた結果だと思います。また区の対応を評価するものです。

しかし、現在の測定ではそれぞれの施設で一カ所のみの線量測定にとどまっているのが現状です。例えば、小学校なら、大きな校庭の中央部分のみの測定になっています。校庭の隅はどうなっているのか？側溝や砂場はどうなっているのか？といった疑問がのこっているのが区民のみなさんの気持ちではないでしょうか。

私たち日本共産党杉並区議団は、線量測定の次のステップとして各施設で一カ所の測定から詳細な調査に拡大することが必要と判断し、区への要請も行いつつ、自分たちでも公園などの放射線量の独自調査を開始しました。

独自測定では、やはり線量が高いポイントが発見されました。（詳細な線量データは後日報告します。）

こういった事実をもとに、私の一般質問では区の測定でも各施設の詳細測定を行うことを求めました。

杉並区はこの要求に対し、「区内８カ所の施設では中央部分以外に側溝や遊具の下、砂場などで測定を行ったが、高線量部分は見つからなかったので、各施設での詳細な測定はおこう予定はない」と答弁いたしました。

これについては、今後私たちの測定した結果をしっかりと区に伝え、詳細調査の必要性を区も実感してもらえるよう働きかけていきます。

◆区民の情報提供を参考に、区も測定や除染を行うべき！

詳細測定への要求に対しては色よい答弁が引き出せませんでしたが、線量測定の拡大を求め、もう一つ別の角度から質問を行いました。

それは、私たち区民が測定した線量で高い値が出た場合、杉並区もそれを確認し除染などを行うことです。

私たち日本共産党杉並区議団の他にも区内では様々な市民団体、個人が線量を測定しインターネットなどで情報を発信しています。

杉並区も、そういった情報提供を受けた時はしっかりと対応せよと追及したわけです。

これに対し杉並区は「情報提供を受けた場合には、区でも線量測定を行い必要な対応をとっていく」と答弁いたしました。

これは、画期的な答弁で区として詳細調査を行わないとの立場を表明しておりますが、私たち区民が線量測定を細かく行い、危険な値を見つけて区に連絡すればするほど、区もそれを対応するため線量測定を行わなければならず、結果的には区の線量測定を区民のみなさまの手で拡大できるということなのです。

◆一般質問が朝日新聞に掲載！

議会を傍聴に来ていた朝日新聞の記者さんから、この一般質問の内容について取材を受け、翌日の朝刊に記事が載りました。東京欄ですが、日本共産党杉並区議団の文字が「しんぶん赤旗」ではなく一般の商業紙に掲載されるのは、正直うれしいですね。

以下、記事のハードコピーです。（朝日新聞2011/09/08朝刊29面。使用許可をいただいております。）