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杉並区議会・決算特別委員会で質疑!異なる人口推計の使い分けを追及!!(区政報告ニュース104号)

区政報告ニュース

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10月1日に行われた杉並区議会・決算特別委員会にて、私・富田たくは質疑に立ち、杉並区が異なる人口推計を恣意的に使いまわしている問題を追及しました。

◆杉並区が発表した人口推計は急激な少子高齢化は起こらない!

人口推計とは杉並区の人口が今後どのように変化していくかを予測し、区長が策定する様々な施策・計画の基礎データとして使用する重要な資料です。2014年1月1日現在の杉並区の人口をもとに、今後20年間の総人口、及び年少人口(0~14歳)、生産人口(15~64歳)、高齢者人口(65歳以上)の年齢3区分の割合を推計しています。杉並区が3年ぶりに発表した人口推計は、区の総合計画・実行計画の改定に使用されています。
今回の人口推計では、総人口については2年後(2016年)に約54万7千人まで増加し、その後、緩やかに減少し20年後では約52万2千人になると予測しています。これは杉並区では急激な人口減少は発生しないという事を示しています。また、年齢3区分の割合では、高齢者人口も、生産人口も、そして年少人口も、その割合は20年が経過しても大きな変動はなく、逆に、今後15年間は現在よりも年少人口が増加します(裏面参照)。実は2011年に発表された人口推計でも今回と同様に杉並区では急激な少子高齢化とならないという推計でしたが、今回の人口推計は更に少子化が鈍化するというものでした。

◆福祉施設削減の時だけ急激な少子高齢化のグラフ?!

杉並区長はこの間、福祉施設を大幅削減する「区立施設再編整備計画」や小中学校を大幅に減らす学校統廃合などの施策を強引に進めています。その際の決まり文句は『杉並区を急激な少子高齢化の波が襲う』、『40年後には高齢者が2倍になり区税収入が激減する』というものです。このように迫られれば「必要な福祉施設であっても減らさなければ」と思ってしまいます。しかし、杉並区が発表した人口推計と区長の「決まり文句」では全く整合性が合いません。
実は区長は、杉並区独自の人口推計とは別の人口推計を使い、区民に福祉施設削減を迫っていたのです。

◆並べると一目瞭然!異なる人口推計の使い分け

※PDFはコチラ ⇒ 20141024_人口推計グラフ比較_杉並区vs社人研
昨年9月に素案が発表され今年3月に策定された施設削減計画で使用されていたのは、「国立社会保障・人口問題研究所(社人研)」という団体が作成した人口推計で、その内容は杉並区の現状からみて考えられないほど急激に少子高齢化が進むというものでした。
区長は福祉施設の削減を行う理由を作るために、杉並区が独自に推計した『少子高齢化しない』人口推計ではなく、『急激な少子高齢化が進む』という社人研の人口推計を選んだのです。事実、社人研の人口推計は杉並区の様々な計画・施策のうち、施設削減計画と学校統廃合にしか使われていません。区の総合計画や実行計画には杉並区の人口推計を使っているのです。
決算特別委員会では、この区民を騙すような異なる人口推計の使い分けの事実をあらためて告発し、社人研人口推計を使用した施設再編などの撤回を求めました。

◆ニュース104号(2014.10.19)PDF ⇒ tomitataku_news_104

【内容】 杉並区議会・決算特別委員会で質疑!異なる人口推計の使い分けを追及!! ・ 並べると一目瞭然!異なる人口推計の使い分け(グラフ比較)

日本共産党_杉並区議会議員_富田たく_区政報告ニュース_104_1 日本共産党_杉並区議会議員_富田たく_区政報告ニュース_104_2

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