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福島原発の事故について区長の見解を問う(平成23第2回定例会一般質問①)

議員活動

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13日の最初の質問では、まず田中区長の政治姿勢として、今回の原発事故のはアメリカからの原発推進圧力と、政・官・財の癒着が安全神話を築き上げたことが、その根本原因であること、その実態をどう認識しているかを問いただしました。

それに対して、区長は「危険を伴う原子力発電については過渡的なエネルギーであるべき」で「段階的に縮小していくことが重要」と答弁しました。

これは、杉並区での再生可能エネルギー施策に対して、大きな意味を持つ答弁です。

ということで、前段は除いて質問とその答弁は以下の通り、

 

【質問】(富田たく)

「今回の福島第一原発の深刻な事故は、安全神話にしがみつき対策を怠ってきた政府と電力会社が引き起こした明確な人災であり、その根底にはアメリカの横暴な原発推進圧力と、政・官・財の悪しき癒着体質があります。国政の事だからと目をそむけることはできないと考えますが、こうした実態について区長の見解を伺います。」

 

さて、これについて、区長の答弁は・・・

 

【答弁】(田中良区長)

「福島第一原子力発電所における事故に関するご質問にお答えいたします。
 今回の原発事故については、原子力という大きな危険を伴う施設にもかかわらず十分な安全対策がなされておらず、事故後の対応においても、水素爆発の公表の遅れや、十分な説明がないままでの放射能汚染水の放出、さらには一部の周辺自治体に避難指示の事前連絡がなされなかったことなど、様々な問題があり、国や東京電力の責任は極めて重大であると受け止めております。
 すでに今月7日に、政府による「事故調査・検証委員会」が初会合を開き検証作業を開始しておりますので、その結果を待ちたいと思いますが、二度とこうした事故が起きぬようしっかりとした原因究明を行うとともに、一日も早く事故が収束されるよう全力をあげて取り組むことを願うものであります。
 私は、このように大きな危険を伴う原子力発電所については、現状においては必要性を理解しますが、それは過渡的なエネルギーであるべきであり、将来的には再生可能エネルギーに切り替わるように段階的に縮小していくことが、我が国のエネルギー政策として重要であると認識しております。」

 

区長は、原発は危険で段階的に縮小していくことが重要との見解を表明。特別区の首長として積極的ではなくとも脱原発の意思を表明したことは、重要だと思います。

ただ、根本原因の米国の推進圧力や政・官・財の癒着が危険な原発を推進してきたことについての答弁がありません。

私は、初めての議会質問で、緊張のメーターが振り切れそうになりながらも、そのことについて再質問を行いました。

 

【質問】(富田たく)

「区長に再質問いたします。今回のエネルギー行政について根本的な部分での原因、今回の原発事故が発生して、これまでここまでの大きな被害が発生した。その根本原因として政・官・財の悪しき癒着体質、また米国の横暴な推進圧力が根底にあるのでは、との質問の趣旨だったのですがそれについて区長の見解はいかがでしょうか。と言うのも政官財の悪しき癒着と言うのは、例えばこの『わくわく原子力ランド』、『チャレンジ!原子力ワールド』、これは小学生や中学生に文部科学省から配布されている、ま、配布され今回の事故を受け改修されることとなった学習用の資料です。見てみますとかわいいキャラクターが、いかにも原子力は安全であるかのような記述が多数、私には見受けられます。こういったものが国として地方自治体の教育委員会に配布され、そして小学校の子どもたち、中学校の生徒たちに配られる、こういった、おかしな教育が今、この国の中で行われております。安全神話にしがみつき、安全対策をおこたってきた土壌、それはここに現れおります。こういった現状を区長はどう見られているのか確認させてください。」

 

はい、自分で聞き返しても、再質問自体がしっかりとした文章になっていないのが、かなり恥ずかしいですが。。。。。

ここでは、文科省が作成した教材が余りにも原発推進に偏りすぎていること自体、政・官・財の癒着体質の表れであり、子どもたちに、このようなおかしな教育をしようとしている日本の原発推進行政について、問いただしたかったわけです。

ということで、区長の答弁は、

 

【答弁】(田中良区長)

「この問題につきましては、さまざまな見方、論評がなされております。このことについては、事実に基づいて冷静な議論が必要かと思います。今後事実関係を十分確認をしたうえで、判断していくべきと考えます。さまざまな証言とかここに至った経過についてはこれからいろいろと明らかになっていくだろうというふうに思います。そういったものをじっくりと見ながら冷静な判断が必要かという事でございます。」

 

結局のところ、政治の責任や、癒着体質の問題については明確な回答は得られませんでした。

そう簡単に癒着体質が根本原因と認めることは出来ないだろうと予想していましたが、私の質問自体が不明瞭だったことが明確な回答を引き出せなかった一番の原因だと痛感しております。諸先輩議員の方々のように、しっかりとした質問ができるように、引き続き学習に励んでいきたいと思います。

そして、国の癒着体質が最終的には基礎自治体に覆いかぶさり、区民のみなさまの生命や財産を脅かしているという事実を、今後も追及し、改善していきたいと思います。

 

他の質問と答弁についていては、時間が取れ次第、ブログに掲載していきます。

ちなみに、『わくわく原子力ランド』、『チャレンジ!原子力ワールド』などは以下のHPよりダウンロードいたしました。

 ◆資料:原子力教育のための学校用副読本,その他の関連機関発行の教材 ⇒ http://ruby.kyoto-wu.ac.jp/Files/Dokuhon2010/

あと、参考として以下のHPもリンクしておきます。

 ◆原子力教育支援サイトあとみん ⇒  http://www.atomin.go.jp/

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