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原水爆禁止2011世界大会に参加してきました!

日々の出来事

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報告が遅れてしまいましたが、今年の8月に行われた「原水爆禁止2011世界大会」に参加してきましたので、そのレポートをUPします。
今回の世界大会には杉並代表団として22名が参加しました。そのうち19名が30代以下という近年稀に見る若返りを図っております。

そもそも原水爆禁止世界大会とは、ヒロシマ、ナガサキに原爆が投下され、その後1954年ビキニ沖で行われたアメリカの水爆実験でマグロ漁船の第五福竜丸がヒバクしたことをきっかけに、日本国内で核実験の禁止をうったえる運動が盛り上がり、その翌年に第一回の界大会が開かれたのがはじまりでした。
50年以上も続くこの大会は核兵器廃絶を目的に開かれます。世界各国で平和活動をしている方々が代表団を派遣し、また日本全国からも地域の代表団が集い、今年は7,800名以上の参加となっております。
  原水爆禁止2011世界大会オフィシャルサイトはコチラ ⇒ http://www.antiatom.org/WC/index.html
世界大会は8月3日(水)~9日(火)の一週間で行われ、8月3日~5日は日本と世界の代表団が核兵器のない世界を実現するための「国際会議」を行い、5日~6日にはヒロシマに移動し世界大会inヒロシマ、そして7日~9日で世界大会inナガサキと続きます。私たちは後半のナガサキでの世界大会に参加してきました。
また、この世界大会は日本のいちNGO(非政府組織)である「原水爆禁止日本協議会」が主催しているのにもかかわらず、各国政府の正式な代表として大使が参加していたり、国連からパンギムン事務総長の代理としてドゥアルテ市が参加していたりと、世界的に見てもその内容が評価されているのも確かです。
  原水爆禁止日本協議会オフィシャルサイトはコチラ ⇒ http://www.antiatom.org/
 
 

◆ヒロシマ、ナガサキ、第五福竜丸そしてフクシマ

今年の世界大会は3月11日の震災及び、福島第一原発事後初めての大会ということで、大きな注目を集める大会でした。ヒロシマ、ナガサキに続きフクシマもヒバク地となり、世界的に原子力発電に対する認識が大きく変化する中での開催で、海外代表や日本の代表からの発言でもフクシマの悲惨な状況と、これから起こるであろう厳しい健康被害への言及が大変多かったのが印象的でした。
核廃絶の合言葉である「ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ、ノーモアヒバクシャ」に、今年からは「ノーモアフクシマ」が追加され、それが多くの人々の口から発せられるたびに、胸が締め付けられる思いがしました。
ナガサキでの開会総会では、長崎市長をはじめ国連代表のドゥアルテ氏や日本共産党の志位委員長、また南相馬市の桜井市長など多くの方々がスピーチを行いました。
国連代表ドゥアルテ氏が代読した国連事務総長のパンギムン氏のメッセージで、会場に参加している方々に向けて「みなさんは人類の良心を代表して、各国の軍縮プロセスをつくらせる世論をつくっている」という言葉が出た時は、7,800人の参加者から大きな拍手が起こりました。
国連の評価を受けている日本の平和運動のすごさを肌で感じた気がしました。
 

◆原発と核兵器とを考える

私が参加した分科会のテーマは「パネル討論:核兵器・原発とエネルギー問題」で、3名のパネラーが核兵器・原発、エネルギー問題について発言を行いました。
パネリストのイタリア代表アンジェロ・バラッカ氏からは、この間イタリアで行われた国民投票による脱原発の動きについて触れられ、「今年の6月に行われた脱原発を決定した国民投票は、フクシマの事故でヒステリックになって行われたわけではなく、一年以上の準備期間とイタリア国内で50万人以上の署名が集められて行われたものであり、フクシマの事故以前からイタリアでは脱原発の流れが強くなっていた」と報告がありました。
パネリストの吉井英勝衆議院議員からは、再生可能エネルギーの可能性として物理的な潜在量は原発の40倍、日本の全エネルギーの12倍にも上るとの発言がありました。
  ちなみに吉井さんのホームページはコチラ ⇒ http://www.441-h.com/index.html
他にも分科会の参加者から多くの発言がありましたが、一番心に残ったのは、東京から参加していた若い方の発言で「核兵器と原発は表裏一体の関係と言われているなかで、核兵器と原発を、ともに無くそうと議論するこの分科会は世界の中でも最先端であり、今、僕たちはその最先端の会議に参加していると思います。」という言葉でした。
私も今回の大会参加が4回目ですが、以前は発展途上国の原子力の平和利用を認めてほしいという発言が必ずありましたが、今回の大会では一度も耳にしませんでした。起きていはいけないフクシマの原発事故、この出来事を通して世界中の多くの人々が原発は人間と相いれないものであると気付き始めています。
そういった人々が、今まで続いてきた脱原発の運動や核兵器廃絶運動と合流して、より大きな平和を求める運動になることが期待されますし、そうして行きたいと思っています。
核兵器も日本の原子力発電所も、どちらも私たち一般市民が欲しいと言って創ったモノではなく、権力をもつ者がそれらを用いて、より多くの利権を得るためにつくられたものです。
私たちが欲しいものは、他国を脅かす力でもなく、無限に使えるエネルギーでもなく、安全と健康と平和だということを、しっかりと声に出していきたいと思います。
 
今後も機会があれば大会に参加してきたいと思います。みなさんも良かったらぜひ参加してみてくださいね~。
 
 
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